医療崩壊で露呈した不都合な真実

ある日突然、その町から
あるものが消えました。
そこはかつて有名な炭鉱の町で・・・
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健康革命3はもうご覧頂けましたか?

医療経済の第一人者が明かす
医療費増大の正体
(医師・医療ジャーナリスト 森田 洋之 氏)

ある日突然、その町から
「病院」が無くなりました。

そこはかつて有名な炭鉱の町でした。

明治時代、ほぼ誰も住んでいなかった
山の上に炭坑が掘られ、

切り立った山々に囲まれた
狭い谷間の土地。

全国から炭鉱労働者が集まり
最盛期は12万人にも及びました。

交通事故の大怪我や心臓の急な
発作などではドクターヘリが
飛ぶような、

周囲から隔絶された山の上の町。

もうお分かりですね?

これが、

日本中に衝撃が走った2007年の
「財政破綻」で知られる北海道夕張市です。

市の財政破綻によって、

市に一つしかなかった171床の総合病院が
ある日突然19床の診療所になって
しまったのです。

(医療法では20床以上が「病院」、
19床以下が「診療所」という定義)

つまり「医療崩壊」を起こしました。

助かる命も助からなくなり、

みんな早死にしてしまうのでは・・

当初は、市民への大きな健康被害や
悲劇的な結末まで予想されました。

ところが実際のところ、

どうだったと思いますか?

その答えはあまりにも拍子抜け、

それどころか、もっと言うと、

それまで医療費を膨張させてきたものの
正体を露呈させる結果となって
しまったのです。

▼ 夕張市の事例で露呈した皮肉な事実
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病院がなくなったとなれば、
高齢の方や重い病気の方々は
「こんな破綻した町には住めない」と、

さっさと市外に出て行ったって
おかしくないのに、

実際のところ高齢者人口は全く
減りませんでした。

このインタビューではこのような
財政破綻前と後とを比べたデータが
たくさん登場しますが、

これらのデータを通じて見えてくる
ものがあります。

それは、日本の医療に決定的に

(それも世界各国と比較しても
 最悪のレベルで)

欠落してしまっているものの正体、
そして、

日本の医療、特に高齢者医療が抱える
矛盾や課題です。

他にも、実は夕張のケースは、
東京のような都市型の社会構造にも
適用できることに気づかされるほか、

100歳を過ぎた重度の認知症の
おばあちゃんが元気いっぱいに
一人暮らしができるのはなぜなのか、

死期を悟ったおじいちゃん、
おばあちゃんが施設に入ることを
断固拒否してまで、

家を離れようとしないのは
なぜなのかもわかります。

そこには
人間が最後まで人間らしく生きる医療があり、

人間としての尊厳ある余生が
待っているのです。

さて、このインタビューを見るとき

あなたはコロナ禍に一大騒動となった
「医療崩壊」が一体何だったのかにも
思いを馳せる瞬間があるかも知れません。

緊急事態宣言が出されていた
2021年5月下旬の段階でさえ
国内全病床のたったの2%未満しか
コロナ感染対策に回されない中、

日本は史上最大の犠牲を払い、
全国の経済活動を停止させました。

現在も4%程度に留まり本質的に
変わっていないその状況は、

何か根本的な対策の欠落を
感じさせられてなりません。

また、こんな状況にならざるを
得なかった背景には

日本の医療機関のほとんどが
「民営」であることとも関係が
あるのですが、

こうした日本医療の経済学的に見た弱点も
見えてきます。

続きは映像で。
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